萬翠荘は大正11年（1922年）に久松定謨（さだこと）氏の別邸として建設されました。
定謨氏は16歳でフランスに留学しており、その後も長くフランスに駐在しています。
陸軍きってのフランス通と言われた定謨氏の熱い想いは萬翠荘に表れています。

グループに分かれて早速ガイドスタート！！
…といってもすぐに建物には入りません。
敷地内の愛松亭や井戸、そして萬翠荘の外観、玄関…とガイドポイントはたくさんあります。

建物に入ると視界に飛び込んでくるのが豪華な両階段です。
この階段も含め、内装には高価なチーク材が使用されており、手彫りの装飾、ステンドグラスなど…工費は現在の価格にして19億円というのも納得です。

１階の謁見の間に飾られている絵は松山出身の画家、八木彩霞が描いたものです。
彼は、あるメーカーのキャラメルのパッケージデザインも手掛けています。
受講生が実物を持ってきてゲストに紹介しています。
私たちには馴染みのあるパッケージですが、外国人観光客にとっては実物を見た方がわかりやすいですよね。

隣の晩餐の間の天井には和の要素が取り入れられています。
謁見の間の華やかな雰囲気とは対照的に、この部屋に入ると何となく落ち着くのは、色調だけでなく天井の効果があるのかもしれません。
この部屋のもう一つの見どころが使用人を呼ぶためのボタンです。
ボタンを押すと該当する部屋のベルが鳴る仕組みとのこと。
どこにあるかはぜひ現地で探してみてください♪

おまけ
建物に入る前に看板ネコからご挨拶がありました。
この日は夏目坊ちゃん（♂）と夏目マドちゃん（♀）がいましたが、こちらは夏目マドちゃんかな？